腎センター
特色
住友病院腎センターは、腎のすべての代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)および血漿交換療法を行う、真の”腎センター”の役割を担っている部署です。腎臓・高血圧内科8名の医師と泌尿器科7名の医師がそれぞれ得意分野で診療に当たっています。血圧管理、食事療法、内シャント作成術などは内科医師、腹膜透析カテーテル挿入術、腎移植術などは泌尿器科医師が受け持ち、チームで高い医療レベルを提供しています。
また腎移植は大阪大学腎移植グループに所属しており、大阪大学の協力の下に現在まで115人(2024年3月)の方が生体腎移植を受けられています。当院では入院前から一貫して腎臓内科医が関与しています。手術は泌尿器科医が担当し、手術入院中は泌尿器科医と腎臓内科医が一緒に担当します。また、退院後の通院治療は腎臓内科医が担当するという理想的な診療方法を行っています。
対象疾患と診療内容
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透析・血漿交換療法について
血液透析、血漿交換療法用ベッド数は15床で、うち2床は個室です。各ベッドには液晶画面のテレビを設置しています。看護師8名、臨床工学技士8名という充分なスタッフ数を備えています。
血液透析では、中央型透析機・血液濾過透析(オンラインHDF)対応機15台、個人用血液濾過透析対応機1台を有しています。基本的には、血液透析療法導入時や何らかの合併症治療のため入院している血液透析患者さまを対象としていますが、通院血液透析の患者さまもおられます。
血漿交換機器はDEPP(二重膜濾過血漿交換)対応型1台、LDLアフェレーシス用1台、両療法対応型1台の計3台をそろえ、あらゆる血漿交換療法に即時対応できる体制です。 また、重症・緊急の場合はICUでCHDFを行います。(CHDF対応機3台)
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外来診療について
血液透析も血漿交換療法も、月から土曜日毎日2クール施行しています。腹膜透析を施行されている患者さまは現在16名です。腎移植外来患者さまは109名(他院にて手術受けられた方もおられます)です。
対象患者さまは、
外来診療は、月曜日から金曜日(ただし祝日をのぞく)の午前10時から12時まで。- すでに血液透析を受けているか近々受ける予定の患者さま
- すでに腹膜透析を受けているか近々受ける予定の患者さま
- すでに腎移植を受けているか近々受ける予定の患者さま
- 血漿交換療法を受けているか近々受ける予定の患者さま
のみに限定させていただいています。(保存期腎不全の患者さまは腎臓・高血圧内科外来で阪口医師が診察しています。)原則的に予約診療ですが、予約外診療も行っています。ただし、紹介状を是非持参して欲しいと考えています。セカンドオピニオンも歓迎いたします。
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入院診療について
腎センターで入院され、血液透析・腹膜透析されている患者さまは以下の場合が多いです。
- 血液透析療法・腹膜透析療法導入時
- 血液透析・腹膜透析に併発した感染症(肺炎など)
- 血液透析・腹膜透析に併発したPAD(閉塞性動脈硬化症)【皮膚科、放射線診断科など】
- 血液透析・腹膜透析に合併した二次性副甲状腺機能亢進症(二次性上皮小体機能亢進症)で、副甲状腺摘出術の施行【耳鼻咽喉科・頭頚部外科】
- 血液透析、腹膜透析に合併・偶発した心臓血管病変(狭心症、心筋梗塞)の検査(シンチ、CAG)・治療(PTCA、CABG)【循環器内科・心臓血管外科】
- 血液透析、腹膜透析に併発した悪性疾患(肝癌など)の治療(手術、PEIT、PHOTなど)【呼吸器内科・消化器内科・外科など】
- 血液透析、腹膜透析に併発した神経・関節疾患(手根管症候群、アミロイド骨関節症)の検査・治療(手術など)【脳神経内科・整形外科】
- 血液透析、腹膜透析に併発した脳血管障害の検査・治療【脳神経内科】
- 血液、腹膜透析に併発した血液疾患の検査・治療【血液内科】
- 血液透析、腹膜透析に併発した白内障の治療【眼科】
- 血液透析でのシャントトラブルに対する検査・治療(血管造影、PTA、手術など)【放射線診断科・腎センター】
すべて、その専門医師と協力して相談しながらきめ細かい治療をモットーとしています。
腎センターで治療を受けておられる入院患者さま
常時約30名の患者さまが入院されています。
スタッフ体制
医師名 | 役職 | 専門 | 資格 |
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連携医療機関の先生方へ
24時間救急対応をしています(ただし、発症4.5時間以内の脳血管障害については対応できません)。透析患者さまの虚血性心疾患、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)、感染症、内シャントトラブル、その他、何かよく分からない病態など、何なりとご相談(紹介)ください。また、血液透析、腹膜透析、腎移植の治療を選択するのか悩まれている患者さまに対して、選択外来も行っています(当センターでは、血液透析・腹膜透析・腎移植すべての治療を行っていますので、それぞれの治療の実際の様子を説明できます)。
なお、医療従事者向け会員登録サイト「m3.com」内にも当センター紹介記事を掲載しています。
下記URLよりご参照ください。(※閲覧にはm3会員IDでのログインが必要になります)
https://renkei.m3.com/articles/488