皮膚科
特色
皮膚は全身を覆う重要な臓器です。外界の様々な刺激やストレスに対して鎧のような役割を果たしています。皮膚は気候や環境などに影響を受けるだけでなく、アレルギーや免疫の異常、内臓疾患や、感染症など様々な要因によっても症状が現れてきます。
これらの皮膚の変化を正しく判断するには皮膚科専門医の目を通してでなければできません。皮膚に何らかの症状が出現しましたら、まずは皮膚科を受診してください。皮膚科で判断して、必要があれば関連のある他科へ紹介させていただきます。
住友病院の皮膚科では、各種皮膚疾患の診療を行なっています。皮膚がんや入院加療を要する疾患なども扱っています。また、保険診療の適応外では男性型脱毛症の内服薬処方や、巻き爪の矯正ワイヤー治療も行なっています。
まずは午前中に受診してください。午後からは生検、手術、処置、パッチテストなど、専門の医療行為を予約でのみ行っています。
皮膚科を受診される患者さまの大半は正しいスキンケアや、生活指導によって病状が大幅に改善されます。そのような患者さまには、医師の診察後にナースが懇切丁寧に説明指導を行います。
対象疾患と診療内容
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全身の皮膚病変
総合病院の皮膚科として、重症患者は随時入院にて加療しています。また、内臓疾患に伴うような皮膚病変はそれぞれ関連する科と連携を密にして加療にあたります。院内はもとより、地域の診療所の先生方とも常に連絡をとり、病状が軽快しましたら、地元で通院しながら加療を続けられるように便宜を図る努力もしています。 アトピー性皮膚炎、乾癬、自己免疫性水疱症、薬疹、膠原病、帯状疱疹、下腿潰瘍、蜂窩織炎、皮膚の血流障害性病変など
- 難治性アトピー性皮膚炎
生活習慣やスキンケアの指導などを基本とし、個々の症例に合わせた治療法を選択しています。食物アレルギーを原因とするアトピ―性皮膚炎など、小児アレルギー疾患については当院小児科と協力して治療に取組んでいます。
デュピクセント®などの新薬による治療、紫外線照射治療(ナローバンドUVB(波長311ナノメートル)/UVAの全身照射型機器、エキシマライトによるターゲット型照射機)も行なっています。 - 乾癬
メタボリック症候群と関連することが多い乾癬では、生活指導は欠かせません。その上で、ステロイド外用薬や活性型ビタミンD3製剤による外用療法を基本とし、難治例には上記(1)と同様にナローバンドUVBなどによる紫外線療法、生物学的製剤による治療も行っています。
- 皮膚リンパ腫
当院血液内科と連携して、治療を行っています。皮膚にだけ症状がみられる患者さまには、紫外線照射が有効なことも多く、他には特殊な内服薬を用いての治療も適宜行っています。
- 円形脱毛症
生活指導、スキンケア指導のほか、入院によるステロイドパルス療法や、DPCP塗布による局所免疫療法も行っています。
- 尋常性白斑
白斑に対しては、皮疹の範囲に応じて、全身型紫外線照射やターゲット型エキシマライトによる紫外線照射治療を中心に行っています。
- 帯状疱疹(ヘルペス)
入院による点滴治療のほか、外来では内服薬にて加療しています。
- 難治性アトピー性皮膚炎
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一般皮膚疾患
接触皮膚炎、じんましん、いぼ、足白癬、爪白癬、嵌入爪、やけどなど
- 接触性皮膚炎
原因を特定するためにはパッチテストが重要な検査となります。
- 疣贅(いぼ)
液体窒素を用いる凍結療法や電気メスによる焼灼術を行っています。
- 足白癬、爪白癬(水虫)
頑固な爪白癬には内服療法をお勧めしています。
- 接触性皮膚炎
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皮膚腫瘍
良性、悪性腫瘍、どちらも扱っています。組織生検にて診断し、局所麻酔で切除可能なものを中心に皮膚科で手術も行っています。皮疹の存在する体の部位や切除する病変の大きさによっては切除範囲について相談しながら当院形成外科に手術をお願いしています。
- ダーモスコープ
- 拡大鏡を用いてほくろや腫瘍の細部を観察し、良性か悪性かの判断材料とします。
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保険外診療
住友病院の皮膚科は疾病治療を専門としていますが、下記の病状については保険外診療を一部取り入れて、患者さまのニーズにお答えするようにしています。 保険外診療は、保険診療と同日には行えません。さらには同一疾患に対して保険診療とあわせて保険外診療を用いて治療する事は認められていませんのでご了承ください。
- 男性型脱毛(AGA)
フィナステリド製剤内服
- 嵌入爪(巻き爪)
弾性ワイヤーやインベントワイヤーによる巻き爪矯正治療
- しみ、そばかす、老人性いぼ
ハイドロキノン外用、トレチノイン外用
- 男性型脱毛(AGA)
治療実績 診療実績
患者数(2023年度)
- 外来患者延数
- 10,011人
- 外来患者月平均
- 834人
- 入院患者延数
- 1,315人
- 入院患者月平均
- 110人
認定施設
日本皮膚科学会認定専門医研修施設
スタッフ体制
医師名 | 役職 | 専門 | 資格 |
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連携医療機関の先生方へ
どんなことでも皮膚に症状がありましたら、まずはご紹介いただければ幸いです。できるだけ詳細な経過や結果を報告させていただきます。