
外来化学療法室
特色
住友病院では、2003年(平成15年)7月より、外来化学療法室が設置され悪性腫瘍に対する抗がん剤投与を行っています。
外来(通院)で治療を行うことで、患者さまの経済面の負担を少なくし、何よりご家族の支えの中、安心して治療を受けていただくことができます。
- 明るくゆったりとした空間の
外来化学療法室
- 最新のリクライニングチェア
- 併設の無菌調剤室
(ミキシングルーム)
がん治療の3本柱のひとつとして大切な役割を担う「化学療法」、新しい分子標的薬や抗がん剤も開発され、外来化学療法室を利用される患者さまは益々増えていくことが予想されます。
また、専門性も一層高まっており、当院も大阪府がん診療拠点病院として患者さまに更に安心して信頼できる医療を受けていただけるよう、2013年(平成25年)6月、当室を1階から2階に移転し、ベッド数もスペースも拡充しました。
ベッド数は14床で、そのうちフラットのベッドが6床、最新のリクライニングチェアが7床となっており、患者さまの希望により選択が可能です。さらに看護師詰め所の近くに観察室1床を設け、患者さまの急な体調変化にも即時対応できるようにしています。
スタッフも専属の看護師がおり、化学療法における身近な問題を一緒に解決していきます。
また、注射薬の調剤を行う無菌製剤室(ミキシングルーム)も当室に併設し、薬剤の管理もより安全になりました。
当院の外来化学療法室では、これからも患者さま・ご家族を多方面からサポートし、安心して治療を受けていただける環境を提供していきたいと考えています。
治療時間
月曜日~金曜日 午前9時~午後16時45分対象疾患と診療内容
当院では、H15年7月より外来化学療法室を設置し、悪性腫瘍に対する抗がん剤投与を行っています。
- 主要な適用疾患
- 肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、腎がん、膀胱がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群
安心して治療を受けていただくために、専属の看護師が6名勤務しています。うち、1名はがん化学療法看護認定看護師で化学療法における専門的な知識を生かして、副作用対策や抗がん剤投与中の不安感などの問題について一緒に解決していきます。注射薬の調剤は薬剤部の無菌スペースにて行っていますので、より安全にかつ安心して治療を受けていただけます。
平成25年6月より、外来化学療法室が1階から2階に移転し、ベッド数もスペースも拡充いたしました。
ベッド数は14床で、そのうち6床が寝心地のいいベッド、残り7床がリクライニングチェアとなっており、患者さまのご希望により選択が可能です。
治療環境は、中庭に面し景色がよく、各ベッドに備え付けのテレビを見ていただいたり、有線放送で音楽を聴きながら、リラックスして点滴を受けていただけます。
外来化学療法室では、従来の抗がん剤以外にも、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤などの治療も行っており、より一層、患者さま・ご家族を多方面からサポートし安心して治療を受けていただける環境を提供していきたいと考えています。
治療実績 診療実績
2023年度 外来化学療法患者数(延べ人数)
- 肺がん
- 755人
- 胃がん
- 173人
- 大腸がん
- 337人
- 膵臓がん
- 158人
- 乳がん
- 1,387人
- 胆嚢・胆道がん
- 77人
- 前立腺がん
- 1,003人
- 尿路上皮がん
- 214人
- 卵巣がん
- 93人
- 悪性リンパ腫
- 170人
- 多発性骨髄腫
- 288人
- 骨髄異形成症候群
- 91人
- キャッスルマン病
- 288人
- 膠原病疾患(リウマチ、TAFRO症候群、全身性エリテマトーデス など)
- 303人
- その他(子宮がん、白血病など)
- 34人
スタッフ体制
- 診療主任部長
- 妙中 直之 NAOYUKI TAENAKA
連携医療機関の先生方へ
悪性腫瘍に対する抗がん剤治療は、新しい分子標的薬や抗がん剤も開発され、ますます増えていくことが予想されます。また、専門性も一層高まっていくことが考えられますが、今後も安全性を最優先に患者さま側に立った思いやりのある外来化学療法室を目指したいと考えています。