
下肢救済センター
特色
下肢の動脈性病変、静脈性病変ともに加療致します。
PAD(末梢動脈疾患)とは従来ASO(閉塞性動脈硬化症)と言われてきた病態とほぼ同義語として扱われています。当センターではBuerger病=TAO(閉塞性血栓血管炎)、膠原病、膝窩動脈捕捉症候群、外膜嚢腫、遺残座骨動脈などを含むすべての病態に対応可能です。また静脈性、リンパ浮腫系の難治性下腿潰瘍についても弾性ストッキング・圧迫療法コンダクターによる圧迫療法の指導や下肢静脈瘤の手術(高位結紮、ストリッピング)、血管内治療(レーザーや高周波)、硬化療法にも対応しています。
PAD(Peripheral Artery Disease)
当院では、血管内治療(IVR)センター、心臓血管外科、形成外科、皮膚科、整形外科、腎センターの医師が集まり、2011年以来約10年に渡り、関係診療科が定期的にPADカンファレンスを開催し、すべてのPAD患者さまの治療方法や状況を討議してきました。血行再建はカテーテルによるPTA(経皮的血管形成術)が良いのか、バイパス術が良いのか、あるいはTEA(血栓内膜摘除術)+PTAなどのハイブリッド治療が良いのかを検討します。創傷治癒や免荷、装具、義足については形成外科、皮膚科,整形外科を中心に治療を行っています。また、透析中の患者さまは腎センター入院となり、透析管理やLDLアフェレーシスは勿論のこと全身管理を行い、下肢以外の疾患についても専門医の診療と精査を行った上で紹介元の先生方へお返し致します。各診療科の協力体制が整っているのが当院最大の特長です。
PADカンファレンスについてはこちら
*1PADカンファレンスは2011年3月より開催されております。一部メンバー交代していますが、継続してPAD患者の治療について検討しています。
*2血管内治療(IVR)センターは設立後5年になります。こちらも一部メンバーは変更されていますが、カテーテル治療を中心に多岐にわたる手技を行っています。
具体的な症例の経過について
※創傷部の刺激が強い写真もありますので、閲覧には十分ご注意ください。治療実績 診療実績
PADカンファレンス検討症例患者数 |
2021年 99名 |
2022年 122名 |
2023年 99名 |
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PTA | 148 | 144 | 129 | |||
FPバイパス | 2 | 3 | 4 | |||
distal バイパス | 1 | 3 | 3 | |||
TEA | 4 | 12 | 18 | |||
LDLアフェレーシス | 4名 | 18回 | 7名 | 62回 | 3名 | 21回 |
スタッフ体制
医師名 | 役職 | 専門 | 資格 |
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連携医療機関の先生方へ
住友病院地域医療連携室に下肢救済センター外来受診を予約下さい。
対象はCLI(重症下肢虚血)と間欠性跛行ですが、Buerger病の上肢の潰瘍も診察致します。
Ruterford2-4であれば血管内治療(IVR)センター初診となります。
Ruterford5-6であれば形成外科初診となります。
必要に応じて、ABI、SPP(皮膚科で測定は削除)、ドップラー、血管3DCT、下肢MRA等の検査を行います。
血行再建は下肢PTAを第一選択としますが、バイパス治療やTEAも検討します。
創傷治癒に必要な血行再建および透析も当センターで対応します。
下腿潰瘍は皮膚科初診となります。原因を精査した上で、静脈瘤に対しては形成外科にて治療を行い、治療に必要不可欠な圧迫処置について自己あるいは家族にてケアできるように丁寧に指導します。
治療終了後に逆紹介させて頂きます。