乳腺センター
特色
乳がんは女性が罹患するがんの中で最も多いがんです。2020年のデータでは、生涯に乳がんを発症する女性は9人に1人と推定されています。最近では乳がん検診の重要性が認識され、乳がん検診で精査が必要となった患者様が多く来院されます。
当院では乳腺の疾患に対し適切な治療を提供する目的で乳腺センターを開設いたしました。
対象疾患
線維腺腫
乳腺線維腺腫とは、比較的若年の女性に見られる、良性の腫瘍です。触診では腫瘍の表面が平滑で比較的よく動く腫瘤です。ほとんどの場合摘出手術を行う必要がなく経過観察を行いますが、大きな線維腺腫や増大傾向の著明な線維腺腫は手術を行うことがあります。
葉状腫瘍
葉状腫瘍は乳房にできる比較的まれな乳腺腫瘍のひとつです。悪性度に関しては、良性、境界病変、悪性の3つに分類されます。
腫瘍が大きくなるスピードが早く明らかに増大する場合は葉状腫瘍が疑われます。葉状腫瘍と診断された場合は、良性であっても増大し悪性化する可能性があるため手術が必要です。
乳管内乳頭腫
乳管内乳頭腫は乳管内にできる良性の上皮性腫瘍です。乳頭に近い乳管に発生することが多く、血性乳頭分泌の原因となることがあります。乳管内乳頭腫は乳がんの中でも乳管内で増殖する非浸潤癌との鑑別(区別)が難しいことがあり、手術が必要となる場合があります。
乳がん
診療・手術のながれ
当院では、受診当日に乳房超音波検査、マンモグラフィー検査を行い、乳腺腫瘍に対し針生検が必要であると判断した場合は当日に針生検を施行しています。
針生検には①コアニードルバイオプシー(CNB)と②吸引式針生検(VAB)があります。
以上の針生検で乳がんと診断された場合、乳がんのサブタイプ診断のためホルモンレセプター、HER2を検索します。
整容性を重視した手術
乳がんの治療においてはがんの根治をめざして積極的な治療を行っていますが手術による乳房の変形を最小限におさえ整容性を重視した乳房温存手術に心がけています。
また、形成外科医との連携によって乳房再建手術も可能です。
乳房再建手術には①シリコン乳房インプラントを用いた乳房再建術 ②自家組織を用いた乳房再建術(広背筋皮弁法、腹直筋皮弁法、深下腹壁動脈穿通枝皮弁法)があり、満足度の高い手術が可能です。
乳房再建について詳しくはこちら
切らない治療(ラジオ波焼灼療法)
早期に発見できた乳がんでも、手術による切除が標準治療ですが〝切らない乳がん治療〟として経皮的ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation therapy:RFA)があります。適応は、腫瘍径1.5㎝以下、腋窩リンパ節転移および遠隔転移を認めない限局性早期乳がんで当院でもRFAを行っています。
【画像提供:コヴィディエンジャパン株式会社】
(RFA機器「CooltipRFA システムEシリーズ」
【画像提供:コヴィディエンジャパン株式会社】
乳房再建について
脂肪注入による微調整も併用して行っています。
ご不安なことや気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
人工物(シリコンインプラント)による再建

大胸筋下にエキスパンダー(組織拡張器)をいれて大胸筋下のスペースを拡張させたのちシリコンインプラントに交換します。交換の手術は半年くらいあけて行います。
広背筋皮弁
背中にある広背筋を乳房へ移動させます。中等度までの大きさの再建が可能です。

腹直筋皮弁・下腹部穿通枝皮弁

腹直筋皮弁
腹直筋ごと下腹部の脂肪を乳房へ移動させます。大きめの乳房の再建が可能です。
下腹部穿通枝皮弁
下腹部の脂肪を栄養している血管を胸部の血管と顕微鏡下で繋ぐことで、腹直筋を温存します。手術時間が8-10時間かかります。
乳輪乳頭再建について
局所皮弁で乳頭を再建し、皮膚を立体的に縫い合わせて乳頭のような突起を作ります。健側の乳頭の半分を移植する方法もあります。
乳輪は、足の付け根などの黒ずんだ皮膚を移植して再建します。
自費診療なりますが、刺青で乳輪の色をつけることも可能です。

スタッフ体制
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