無菌治療センター

無菌治療センター

特色

近年、悪性腫瘍の化学療法の成績は、着実に前進いたしております。優れた抗腫瘍剤の登場もさることながら、それによる様々な副作用を緩和する支持療法の発展、確立が大きな要因となっているのです。
当センターは、抗腫瘍剤に感受性のある悪性腫瘍や、骨髄造血障害に対して、安全に治療を遂行するため、当院に設置された施設です。
白血病や悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍は、化学療法に対して高い感受性を有するものがありますが、標準的治療で良好な効果を得られた症例に対しては、薬の投与量を増やすことでさらに良い効果が期待でき、治癒を望むことも決して夢ではありません。
当センター内は、高度にクリーンな環境に保たれており、抗腫瘍剤による骨髄抑制時懸念される感染の危険を極力減少させることができます。
血液内科では、当センターを利用して造血幹細胞移植(骨髄移植、末梢血幹細胞移植)を行っています。自家末梢血幹細胞移植は、予め採取しておいた自分の造血幹細胞を大量の抗腫瘍剤による骨髄抑制時に輸注することで、造血回復を促すものです。その結果、抗がん剤に感受性のある腫瘍細胞を大幅に殺し治癒の可能性を高めることができます。平成18年から同種造血幹細胞移植を開始しています。移植治療の適応がある患者さまにはその方に適した造血幹細胞移植を行っていきたいと考えております。

スタッフ体制

医師名役職専門資格
菅原 浩之すがはら ひろゆき
  • 内科系診療局長
  • 兼 血液内科診療主任部長
  • 兼 一般内科診療主任部長
  • 兼 無菌治療センター長
  • 兼 輸血管理室長
  • 兼 がん診療センター
  • 血液疾患
    (悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群など)
  • 医学博士
  • 日本内科学会
    認定医/専門医/指導医
  • 日本血液学会専門医/指導医
  • 日本造血・免疫細胞療法学会
    造血細胞移植認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本臨床腫瘍学会暫定指導医
  • 日本輸血・細胞治療学会
    /日本造血細胞移植学会
    細胞治療認定管理師

関連部門