脳梗塞 |
主な症状: |
身体の麻痺や感覚障害、運動障害などの症状が発生します。脳梗塞の症状は、狭窄や塞栓を起こした血管の位置などにより変わってくる為、個人差があります。 |
検査: |
急性期にはMRI、特に拡散強調像を撮影し、新たに発生した脳梗塞巣を速やかに診断し、標準的な治療を行います。 |
治療法: |
脳梗塞の主要な危険因子である高血圧・糖尿病・高脂血症のチェックなど全身の精査を行い、再発予防対策を立てます。
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パーキンソン病 |
主な症状: |
手足の震え、筋肉の緊張亢進、動作緩慢などが特徴的で、神経難病のうちで最も多い病気です。 |
検査: |
CTスキャン、MRI検査、核医学検査などの画像診断により症状の程度や範囲、進み方などで判断します。 |
治療法: |
脳内で不足するドパミンの働きを補う薬物治療を通院で行うのが基本ですが、短期入院での薬物調整やリハビリテーション科と連携しての運動療法も行っています。その他、合併しやすい起立性低血圧や骨粗鬆症などにも積極的な治療を行っています。 |
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認知症 |
主な症状: |
単純な「ものわすれ」から実際に生活に支障をきたす「認知症」の症状まで程度は様々です。中には適切な処置や手術により改善する可能性がある場合もあります(ビタミン欠乏、甲状腺機能異常、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など)。 |
検査: |
詳細な神経学的診察・神経心理検査を行い、MRI・SPECTなど画像検査を実施し、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症など、どのタイプに属するかを診断します。
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治療法: |
アルツハイマー病に対して、現在は四種類の薬があり、症状の進行を一定期間抑制できる可能性がありますので、診断後は地域のかかりつけ医と連携して処方の提案をいたします。 |
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多発性硬化症 |
主な症状: |
脳・脊髄の神経線維をカバーする髄鞘が反復性に障害され、様々な箇所に病巣が出現し、しかも多くの場合再発する病気です。視力障害、運動麻痺、感覚障害、排尿・排便障害、背部の電撃痛などが主な症状です。 |
検査: |
MRIにより脳・脊髄を広範囲に精査し、誘発電位検査で神経障害の診断を行います。 |
治療法: |
急性期にはステロイド大量療法を行います。再発予防対策としてインターフェロン療法にも取り組んでいます。 |
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脳炎・髄膜炎 |
主な症状: |
脳、髄膜に炎症が起こることで頭痛や発熱、また意識障害や痙攣、髄膜刺激症状が出現します。 |
検査・ 治療法: |
頭蓋内の感染・炎症に対しては、早期に画像診断・脳脊髄液検査を行い迅速に診断し、エビデンスに基づいた感染症ガイドラインに沿って標準的な治療を行っています。 |
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免疫性末梢神経障害 |
主な症状: |
感染症の後に、末梢の主に運動神経が障害され麻痺をきたすギラン・バレー症候群や末梢神経をカバーする髄鞘が慢性・反復性に障害され麻痺や感覚障害をきたす慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチーを指します。 |
治療法: |
免疫性神経疾患に対しては、ガンマグロブリン大量療法などの免疫治療を行っています。重症例では、腎センターと連携して血漿交換療法を実施することもあります。 |
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てんかん |
主な症状: |
てんかんは、脳の神経細胞が過剰に興奮することによって、失神や痙攣を起こす病気です。失神は、てんかん以外の原因でも起こる場合があります(心臓疾患、脳血管障害など)。 |
検査: |
脳波、MRI、脳血流SPECTなどで、てんかんのタイプを診断します。また、てんかん以外の失神の原因(心臓疾患、脳血管障害、迷走神経性失神など)の精査も行なっています。 |
治療法: |
てんかんに対しては、発作のタイプに応じて、最も有効な薬物療法を行います。また、生活指導を含めたトータルなケアを行っています。 |