患者様自身で、診療科の外来を受診して主治医にご相談下さい。
臨床検査部に直接検査を申し込むことは出来ません。
どの科を受診すれば良いのかわからない場合は、綜合案内の看護師にご相談下さい。
日帰りドック・宿泊ドックで、検査を受けていただくことも出来ます。その際は健康管理センターへご相談下さい。
検査の結果は、病気の有無・種類・程度(病態)以外にも、食事・運動・採血時間(生体のリズム)・体位(ベッドで仰臥した状態・立って行動している状態)・服薬・その他、多数の因子によって影響されます。 検査値を解釈する上で病態以外の影響をなるべく避けるように、ほとんどの検査については早朝・空腹・安静の状態で検体(血液・尿など)を採取するのが理想的と考えられます。ただし、それはあくまでも理想であって、大部分の検査については食事をしたからと言って、全ての検査が無意味になったり診断に支障を来す様なことにはなりません。また、血糖や中性脂肪など食後には明らかに数値が上昇する検査についても、食事をした時間と採血した時間が明確であれば、食後の検査であってもそれなりに診断や治療に有用です。
採血のときに食事を抜いてきた方がいいかどうかは、診察時に主治医にご確認ください。一般的に、脂肪分の多い食事や大量の甘い飲食物を摂取した直後の採血は奨められません(検査によっては、脂肪分の多い食事をとって血液中の脂肪が増加した状態では正しい数値が出ない場合があります)。
糖尿病・高脂血症などで空腹時の検査が必要な場合は、主治医あるいは看護師から説明が有ります。
空腹時採血が望ましい検査であっても、特殊な場合を除き水一滴飲んでもいけないと言うことはありません。水分も取らないよう指示された場合以外は、のどが渇いたときなど多少の水・お茶(糖分や牛乳・クリームの入っていないもの)は差し支えありません。薬については検査への影響という意味で服薬前の方が望ましいのですが、薬を服薬しないで自宅から病院に来られることによって、病気に悪影響が出る場合もありますので、主治医に必ず確認してください。
空腹時採血とは通常の場合、夜に食事をとってから12時間以上絶食した状態で朝採血することを意味します。 朝9時に採血とすれば、夜9時以降は水・茶以外の飲食物を摂取しないで下さい。 昼食抜きで夕方採血した場合には、通常「空腹時」ではなく「夕食前」の採血となります。来院の都合等で夕方にしか採血に来られない場合は、事前に主治医とご相談いただくことが必要です。
水・麦茶・日本茶のように、糖分や脂肪分を含んでいないもので有れば多少なら問題有りません。それ以外の飲食物を摂ってしまった場合は、血糖や中性脂肪などが空腹時より高い値になる場合があります。 摂取した量にもよりますが、糖尿病や高中性脂肪血症で診療を受けておられる患者さまの場合は、日をあらためて採血に来ていただくのが理想的です。 万一、日をあらためての採血が不可能な場合は、食後であることを担当者に申し出てから、採血を受けて下さい。ただし、検査の結果を主治医が正しく解釈できるように、次回診察時、結果の説明を受ける前に、何をどの程度飲食して後どれくらい時間がたっての採血かを主治医に告げてください。
糖尿病の治療内容が食事療法・運動療法程度であれば問題はありませんが、血糖を下げるための薬をのんだり、インシュリンを注射したりしている場合は注意が必要です。 通常の場合、絶食で検査をする日の朝の血糖降下剤やインシュリンを、使わないよう指示されることが多いと思います。 薬を使ってから食事をとらないでいると低血糖を起こし、ひどい場合は意識を失うこともあります。必ず主治医に確認しておいて下さい。
咳や咳払いをしたときに出る、ネバネバした液体が痰です。唾液(つば)は口の中で出るもの、痰は肺や気管支から出るものです。肺や気管支の病気のときに唾液を検査しても無意味です。確実に痰を採取してください。 痰をとる時間は、朝起きてすぐが良いでしょう。痰の少ない患者さまでも朝なら痰が出るものと思われます。痰の多い患者さまは、朝でなく提出直前でも問題有りません。
(1) 水道水で「うがい」をしてください。(唾液や食物のカスなどが痰に混じらないようにするためです。うがい薬は絶対使用しないでください。)
(2) 数回深呼吸をして、深く息を吸い込んでから、思い切って強く咳をして痰を出してください。痰が出にくいときは胸を手でたたいてみると、出やすくなることがあります。
(3) 痰は少量しか出なくても、検査には差し支えありません。(量が少ない場合も、唾液を混ぜたりしないで下さい。提出時に確認してください。)
(4) 容器にしっかり蓋をして、できる限り早く提出してください。長時間放置すると、正しい結果が出ない場合があります。
心電図は心臓が活動するときに発生する微量な電流を、体の表面から記録するものです。外から電流を流すことは有りませんので、全く何も感じません。
また、緊張すると筋肉から発生する電流が混じって、心電図がきれいに記録でき無くなります。検査中は全身の力を抜いて、リラックスしていて下さい。
脳神経細胞から発生する電気(活動電位)を記録したものが脳波です。 大脳機能の指標として、てんかん、脳腫瘍、脳炎、頭部外傷、脳血管障害等の診断に有用です。考え事をしているのか、それともリラックスしているのか、と言ったことは、脳波の波形からある程度推測することができますが、何を考えているかまでは判別できません。もちろん、頭の良し悪しも判断することは出来ません。
そのようなことはありません。もちろん。手術した箇所を直接手技操作しますので、 無痛であるとはいえませんが、いかにして苦痛なく、省力的に回復して頂けるかが専門職としての使命です。
散瞳とは、ひとみが大きくなった状態のことを言います。散瞳検査とは目薬(散瞳薬)でひとみを大きくして観察する検査で、網膜や視神経系の病気の状態を詳しく調べる必要があるときや、白内障の確定診断等に行います。
散瞳すると15~20分程で、ひとみが大きくなってきます。そうなると、光をまぶしく感じたり、ピントを合わせにくくなるため近くの字がぼやけて見えます。この状態がだいたい4~5時間(人によっては半日)程度続きますので、この間は車やバイクの運転は事故につながりますのでしないようにしてください。時間が経てば自然に元の状態に戻ります。
視野検査とは、目を動かさずに見える範囲を測定する検査のことを言います。自動視野計を用いてコンピューターで光の感度を測定する 「静的視野検査」と、ドーム状の装置を見つめて動く光が見えたら合図を送る「動的視野検査」の2つがあります。「静的視野検査」は中心 部の視野を精密に測定し、「動的視野検査」は周辺の視野まで含み視野全体の形を測定します。対象となる疾患は、緑内障、網膜色素 変性症、視神経系および頭蓋内の疾患等です。眼の病気の種類や患者様の病状に合わせてどの検査方法が適しているか医師が判断し、医師の指示のもと行われます。
食事をすることによって、全身に消化を促すように指令が行き渡ります。胆嚢の中に貯留している消化液である胆汁も消化管に分泌されるため、胆嚢は小さくなって超音波で見えにくくなってしまいます。そうすると胆嚢内部にポリープや結石があってもわかりにくいです。また、胃の中に食物が入ることにより、胃の背中側にある膵臓が見えにくくなります。逆に血管エコーや乳腺エコー、心エコーなどは胆嚢も膵臓も観察しないので食事制限はありません。
代表的な検査についてご説明します。腹部エコーは主に肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓などの形や大きさや、石があるかどうか、腫瘍があるかどうかなどを調べます。乳腺エコーでは乳腺に関して、主に腫瘍の検索をします。心エコーでは心臓の動きや大きさ・弁の硬さ等の状態が観察でき、さらには弁の閉鎖不全による逆流がないかどうかもわかります。頸動脈エコーでは動脈硬化の程度と血流を調べて脳への血流が正常に流れているがどうかを調べます。
現在のところ、身体への影響は問題となっていません.しかし、胎児エコーでは超音波の出力を通常よりも下げて行うことが原則となっています。
種類によって違いますが、おおよその目安として腹部エコー・乳腺エコーは15分前後、心エコーは45分程度、頸動脈エコーは30分程度です。
超音波検査は、超音波を送受信している探査子を皮膚に直接あてて検査を行いますので、それによる圧迫感は多少ありますが、超音波による痛みは発生しません。但し、特殊な場合としてエコーガイド下での生検や経皮的治療は、麻酔を使用しますので、針を刺すときの痛みはあります。
結論から申しますと、一般にX線撮影時に患者様が被曝する線量は、かなり低く、心配するような線量ではありません。しかし、僅かな量のX線は人体に100%影響を与えないと証明できる根拠がないことも認めねばなりません。それにもかかわらず、医療の現場でX線検査が積極的に利用されているのは、人体に対する有害な影響よりも、X線を利用することで得られる利益の方が遥かに大きいからです。ですから、診療放射線技師は常にその事を自覚し、患者様へのX線被曝をできるだけ少なくするとともに、診断価値の高いX線撮影を心がけています。
妊娠の可能性がまったく無いという方以外は、必ず主治医とご相談の上、検査を受けて下さい。(特に生理が遅れているような場合)また妊娠初期では胎児へのリスクも高くなるので特に注意が必要です。また撮影時には、診療放射線技師にも必ずその旨申し出て下さい。胎児への影響を最小限にするような対処のうえ撮影いたします。
造影剤を使用しない検査は、飲食頂いても問題ありません。(但し、MRIのMRCPは除く)
いいえ。検査時に放射線科医が静脈から注入いたします。
造影検査前、約4~5時間は絶食が必要となりますが、水やお茶の水分補給は問題ありません。(ただし、泌尿器科関連検査、注腸検査、胃透視は除く)
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